ED(勃起不全)とは、性行為において十分な勃起が得られないか、または維持できないために満足な性行為が行えない状態のことです。
EDの症状は、性交の際に常に勃起が起こらない重度のものから、ときどき、または状況に応じて十分な勃起が起こらないもの、勃起はするが維持できないものまでさまざまな状態があります。
男性不妊の原因になったり、心理的なストレスから、抑うつや不安に陥ったりすることもあります。
日本を始めとする先進国では健康寿命が長くなり、年をとっても性交をしたいと考える老年層が増えてきたことも近年のED治療が注目される要因です。
EDは、「まったく勃起しない」状態だけを指すのではありません。
勃起を維持する自信や、性交の満足度など、国際勃起機能スコア(IIEF短縮版)に基づく質問票からあなたのED度をチェックしてみましょう。
全ての設問に答えるとあなたのED度診断の目安になります。
※注意
このチェックシートは、疾患の診断に代わるものではありません。チェックの結果、問題や異常がなくても、不安や気になることがあれば必ず医療機関を受診してください。
現在、日本で認可されているED治療薬は3種類あります。
いずれも有効性は高く、重篤な副作用もありません。
但し、狭心症や心筋梗塞の治療などで硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を使用している場合は、服用出来ないこともあります。
※常用薬がある場合や既往歴は必ず医師にお伝え下さい。
世界初のED治療薬として発売されたバイアグラ(ファイザー社製)のED治療薬は最も有名ですが、効果の持続時間は最も短く3~5時間です。
レビトラ(バイエル薬品社製)の治療薬は約4~8時間、シアリス(日本新薬社製)の治療薬は30~36時間という長さです。
日本新薬社製の治療薬は朝飲んでも夜も効果があるため、パートナーにED治療薬の服用を知られるリスクが少ないです。勃起効果はレビトラ(バイエル薬品社製)に軍配が上がる場合が多く、バイアグラ(ファイザー社製)のメリットは、ジェネリック薬(後発医薬品)が豊富なことです。
特徴 |
ED治療薬として世界で初めて製品化されたお薬です。 短時間で効くタイプのお薬です。 他のお薬に比べると硬さが出やすい傾向にあります。 ジェネリックのお薬が豊富で経済的です。 |
---|---|
服用の タイミング |
性行為の1時間前にご内服ください。 食事で効果が低下するお薬ですので空腹時に服用してください。 |
副作用 | 顔のほてり・目の充血・頭痛・動悸・鼻づまりなど |
特徴 |
水に溶けやすく一番即効性があります。 短時間でガツンと効くタイプのお薬です。 刺激に対して鈍感になり、射精までの時間が延長する傾向があります。(バイエル製薬によると、このお薬を服用して性行為を行うと普段の2~3倍程度挿入時間が延長したという結果が出ています。) |
---|---|
服用の タイミング |
性行為の1時間前にご内服ください。 空腹時であれば15~20分程度で作用します。脂っこいものを避ければ食事をとっても大丈夫です。 |
副作用 | 顔のほてり・目の充血・頭痛・動悸・鼻づまりなど |
特徴 |
従来のED治療薬と違い、投与後36時間まで有効性が認められており、体内に吸収させてしまえば食事の影響を受けないため、患者さんにとって焦りやプレッシャーのないED治療の新たな選択肢として登場したお薬です。 また、金曜日の夜に服用すれば日曜日の昼間まで長時間作用することから「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。 性的な刺激があった時だけに反応しますので、36時間勃起して困るということはありません。 副作用が他の2剤に比べてマイルドで、効き方は違和感が少なく、自然な効き心地という方が多いです。 強く硬い勃起で起こる違和感が少ないため、男性の性感を損なうことがなく、射精の遅延も少ないと言われています。 遅漏傾向の方にオススメです。 |
---|---|
服用の タイミング |
性行為の1~3時間前を目安にご内服ください。 アルコールや食事に最も寛容で、脂っこいものやお酒を摂っても効果が落ちにくいお薬です。 |
副作用 | 顔のほてり・目の充血・頭痛・動悸・鼻づまり・筋肉痛・四肢の痛みなど |
ED治療薬の処方のために薬歴・既往歴チェックが必要で、特に禁忌項目の除外が重要です。禁忌薬剤には、硝酸剤およびNO供与剤やアンカロンなどがあり、薬歴チェックを十分行う必要があります。
また、レビトラ(バイエル薬品社製)は、CYP3A4を強く阻害する抗菌・抗ウイルス薬、クラスIA抗不整脈薬、クラスIII抗不整脈薬が併用禁忌となっています。
次に禁忌の既往歴をチェックします。
心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる、心筋梗塞(6か月以内)、低血圧(90/50mmHg以下)、高血圧(170/100mmHg以上)、脳梗塞・脳出血(6か月以内)、重度の肝障害(肝硬変)、網膜色素変性症(進行性の夜盲)ではPDE type5阻害薬を処方できません。
グレープフルーツやグレープフルーツジュースに含まれる「フラノクマリン」という成分が、ED治療薬の成分を分解する体内酵素の働きを弱めてしまうので副作用が出る可能性が高まります。
フラノクマリンの作用は24時間以上続くため、ED治療薬を服用する2日位前からグレープフルーツやグレープフルーツジュースのほかグレープフルーツを含む食品は控えるのが安全です。
医療広告ガイドラインの規定により、ED治療薬の具体的な薬剤名をホームページに掲載できません。あしからずご了承ください。
医学博士
日本熱傷学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本美容外科学会正会員
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢医学会会員
播磨褥瘡創傷研究会世話人
日本形成外科学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
美容レーザー適正認定医
日本美容医療協会会員
日本再生医療学会会員
日本レーザー医学会会員
米国テキサス大学Post Doctoral Fellowship(1991~1992年)
豪州メルボルン大学形成外科客員教授招聘(1993年)
1987年 | 川崎医科大学 大学院卒、同大学形成外科学教室入局 |
1988年 | 川崎医科大学皮膚科研修 |
1990年 | 川崎医科大学付属川崎病院形成外科 |
1991年 | テキサス大学形成外科、 シュライナー熱傷病院(SBI)(創傷治癒研究室) |
1993年 | 豪州メルボルン大学形成外科客員教授招聘 |
1993年 | 川崎医科大学形成外科学教室 |
1996年 | 香川労災病院形成外科 |
1997-2014年4月 | 医療法人社団みどりの会酒井病院形成外科・部長(兼務) |
2005-2014年4月 | 医療法人有光会サトウ病院形成外科・美容外科顧問(兼務) |
2007年 | 姫路さくらクリニック。開業 |