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便秘外来
「アミティーザカプセル24μg(一般名:ルビプロストン)」がアボット社から発売。・・・32年ぶりの新薬が登場
アミティーザカプセルは、小腸粘膜上皮細胞にあるクロライドチャネル(塩素イオンチャネル)を活性化し排便を促す“クロライドチャネルアクチベーター”で、今までの便秘治療薬とは作用機序が全く違います。
クロライドチャネルを活性化させることで、腸管内への水分分泌を促進し、その結果、便の軟化・湿潤が起こって排便に至ります。排便効果としては、約70%の患者様で24時間以内に自発排便が認められます。
[用法・用量]
1回1カプセル(24μg)を1日2回、朝食後と夕食後に服用、症状により適宜増減が可能です。 保険適応
[禁 忌]
妊婦、産婦、授乳中、腸閉塞 など。
便秘と肌トラブル
便秘になると様々な肌トラブルの症状が出てきますが、肌トラブルと便秘は非常に深い関係にあります。それは便秘によって便が長期に渡り腸内に停滞すると、悪玉菌が増殖し有害な毒素が発生します。その毒素は血液へ吸収され血中の有害物質が増えることで血液の循環を悪くし、お肌の健康維持に必要な栄養を送る事ができなくなります。すると栄養補給できなくなったお肌は徐々に免疫力が衰えてくるのです。
その結果、肌荒れやニキビ、吹き出物といった肌トラブルの症状が現れてきます。更に新陳代謝まで悪くなると皮膚が生成できなくなり、これがくすみやシミの原因となるのです。
若々しくてツヤツヤなお肌を目指し維持するためには、便秘を解消し腸内環境を整えてあげる必要があります。
便秘治療の三原則
便秘の治療の三原則は、ずばりこの3つです!
- 生活習慣の改善
- 食生活の改善
- 便秘薬の使用
1. 生活習慣の改善
- 排便習慣をつける
朝起きると腸の運動が促され、便が動き始めます。さらに、朝食を摂ることで腸の運動が更に促進されます。ですから、きちんと朝食をとって、その15分~30分くらい後に排便をする習慣をつけましょう。毎日の規則的な排便のリズムにより、便意が起こるようになり、便秘が解消されます。 - 軽めの運動を心がける
運動することで血液循環が良くなって、大腸の運動が活発になります。また便を押し出すために必要な腹筋の強化も期待できます。 - 便意を逃さない
便がしたいときに我慢を繰り返していると、直腸・結腸反射の機能がだんだん鈍くなり便意をもよおさなくなってしまいます。神経の働きが鈍くなり、便意を感じにくくなることによって腸の運動自体も弱まり、便秘が常習化します。 - ストレスを貯めない
精神的ストレスが積み重なると自律神経の働きが乱れることにより腸の働きが乱されて、便秘を起こしやすくなります。ストレスを貯めずに上手に発散することが必要です。また、便秘を気にしすぎることもストレスになるので、気長に構える柔軟さ(気持ちの余裕)も必要です。
2. 食生活の改善
- 規則正しい食事
朝、昼、晩の食事を規則正しくとることで排泄もスムーズに行われます。偏った食事は便秘を招くもとになります。栄養バランスに気をつけましょう。 - 適度な水分の摂取
水分の摂取が少ないと当然、大腸で水分が吸収されて便が硬くなります。 - 食物繊維の摂取
食物繊維は水分を吸収して便を柔らかくし、便の量を増やしてくれます。スムーズに排便するには、それなりの量が必要。食物繊維の多い野菜や果物、海藻類をたっぷりとることが、便秘予防の決め手です。 - ビフィズス菌の摂取
人間の腸内には約100種類、100兆もの細菌がすんでいます。この細菌の中には健康に有害な働きをする細菌(有害菌)もいれば、逆に健康のために良い働きをする菌(有用菌)もいます。この有用菌の代表格が「ビフィズス菌」です。ビフィズス菌は、その増殖に伴う代謝産物として有機酸を産生し、その酸が腸の蠕動を促進します。またビフィズス菌はビタミンB群を合成し、腸管を通じて皮膚の内部に到達して傷んだ元気のない細胞に働きかけ、細胞分裂を促す働きもあります。 - オリゴ糖の摂取
オリゴ糖の働きが今、注目されています。微量でも腸内ビフィズス菌を増殖させ、善玉菌優勢のバランスの取れた腸内環境をつくる手助けをしてくれます。オリゴ糖は、口から入るとほとんどが大腸にまで達し、大腸に住み着いているビフィズス菌のえさとなるのです。
3. 便秘薬の使用
薬を使いすぎないこと
薬を使って排便できたら、今度は薬を使わなくても排便ができるように、生活習慣や食事の改善を行っていきましょう。薬を使いすぎないこと、薬を使ってスッキリしても便秘予防を続けることが大切です。
ひどい便秘は医療機関で治療しましょう
生活習慣や食生活の改善を行っても便秘が改善できない場合には、医療機関で相談しましょう。
便秘予防の食事対策
便秘には慢性的な便秘と、急性の便秘とがあります。急性便秘は、ふつう一時的な場合が多いため、特に長期的な食事対策を考える必要はありません。
慢性便秘は多くの場合、大腸の緊張や運動性が弱まって、排便がとどこおるために起こります。消化しやすく残渣の少ない食物ばかりをとり続けていると、腸の粘膜が刺激されずに排便が起こりにくくなり、慢性便秘の原因となります。
大腸壁を刺激して大蠕動を起こさせ、便通を正常に戻すためには、毎日20g程度の食物繊維質をとることが必要です。食物中の繊維は、人間の体の中ではほとんど消化されることがありません。また繊維は、水を含む性質が大変に強いため消化管の中で水分を吸ってふくらみ、腸の蠕動を促進させます。
繊維質を多く含む食品としては、野菜類、果実類、いも類、穀類、海そう類などがあげられます。食物繊維とよんでいるのは、植物細胞の壁をつくるセルロースなどの物質の総称です。また、食品成分表にはありませんがジャムを固めるペクチンや、こんにゃく中に含まれるマンナンなども、繊維の一種と考えることができます。
また規則正しい便通をつけるためには、このほか朝食を多めにとって大腸の運動を促したり、食事のときに冷たい牛乳を飲んで便通を起こさせるなどの工夫が効果的です。
便秘に良い食品・悪い食品
●便秘を改善させる食品
- 乳製品(牛乳・ヨーグルト)
- 油脂類(バター・ごま油):脂肪は腸内の通過をスムーズにし、脂肪酸が腸粘膜を刺激して排便を促す
- 炭酸飲料・ビール :催便作用がある
- 酢酸・クエン酸・リンゴ酸・酒石酸 :大腸の蠕動を促す
- 糖分(はちみつ・砂糖・水あめ):腸内で発酵しやすく、大腸の蠕動を促す
- 香辛料(からし・わさび・カレー粉):大腸を刺激する
- その他(小豆・イチジク・寒天):緩下剤としての作用がある
●便秘を悪化させる食品
- しぶ柿・赤ぶどう酒 :多量のタンニンを含む食品
- 肉類にかたよった食事:大部分が吸収されるため、便の量が減少し、大腸の蠕動運動が弱くなる
宿便について
「宿便」といっても定義が様々です。
世間で言われている「宿便」は、腸管にこびりついて悪さをするもの。
西洋医学でいう「宿便」は、2~3日出てこない便そのもの。
東洋医学でいう「宿便」は、便秘により体調が悪くなる状態そのものを指します。
最近では、宿便の定義を「胃腸の処理能力を超えて、負担をかけ続けた場合、腸管内に渋滞する排泄内容物を総称したもの」であるとしています。
宿便の色と硬さは普通の便とそう変わらず、宿便は毎日普通に排便があったとしても残留してしまう可能性があり、腹が張って排便が無いというような便秘とは違うとされています。
エックスラックス(宿便ピル)
1箱(30錠):3,950円(税抜)
宿便ピルで大人気のエックスラックスは腸管内に溜まった宿便を排出し、腸内を掃除してお腹をスッキリさせます。 トップモデル ナオミ・キャンベルも愛用していることでも有名です。
雑誌「女性自身」でも大きく取り上げられ話題を呼んだ宿便ピルです。
便秘気味の人ほど宿便が溜まり易く、少ない人でも1~3kg程度の宿便があるといわれています。
1日2錠飲むだけで穏やかな知らせでとてもスムーズなお通じが得られます。
下剤のような腹痛や不快感は殆ど有りません。