診療案内
眼瞼下垂
保険診療のご案内
形成外科・皮膚科・小児外科の保険診療
地域医療を大切に考え、美容医療とともに、機能的な問題の解決手段(生活の質の向上)として形成外科・皮膚科の保険診療を充実させていきたいと考えております。 何よりも安全を最優先に、「患者様第一主義」の医療を徹底して参りますので、何なりとご要望をお伝え下さいませ。
疾患、症状等によって、保険適応での診療が可能となっております。
● ホクロ ● 皮膚・皮下腫瘍
● 眼瞼下垂 ● 陥没乳頭
● 陥入爪・巻き爪
● ワキガ・多汗症
● 外傷・熱傷
● 傷痕 他
● ケロイド ● 首イボ ● にきび
● 円形脱毛 ● 湿疹・かぶれ ● イボ
● 魚の目・タコ ● 水虫 ● ヘルペス
● 日光角化症 ● アレルギー・蕁麻疹
● 尖形コンジローマ ● 毛孔性苔癬
● 手荒れ・湿疹 ● 魚の目・タコ
● あせも ● じんましん
● 口唇ヘルペス ● 帯状疱疹 他
● 外傷・熱傷 ● 先天奇形
● 皮膚・皮下腫瘍
● 副耳
● 舌小帯 ●包茎 ●副乳
● 臍ヘルニア ●漏斗胸 他
● 禁煙 (ニコチン依存症)
● 便秘
※保険証をご持参下さい。
※治療方法によって、保険適応外になる場合がありますので、まずはお気軽にご相談ください。
疾患、症状ごとの保険診療
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたを引き上げる筋肉(眼瞼挙筋)の筋力が低下したことが原因でまぶたが下がってくる状態のことです。まぶたを支える骨と筋肉の間の腱(けん)が弱くなったり、はがれたりするケースや老化による瞼の皮膚の弛みによる場合もあります。そのような状態になると、視野が狭くなり、目が疲れやすくなったり、頭痛や肩こりが酷くなったり、外見的に眠たそうに見えたりもします。
眼瞼下垂の原因とは
生まれつきのもの(先天性)、老化によるもの、コンタクトレンズの長期使用によるものなどがあります。
① 生まれつきのもの(先天性眼瞼下垂症)
眼瞼挙筋の形成不全により起こります。遺伝性もあります。
片側のみに起こるものが多いですが両側もみられることもあります。
② 後天性のもの
老化、筋肉の異常、神経の異常、腱膜の異常により起こります。腱膜の異常による眼瞼下垂症はコンタクトレンズの常用や花粉症、アトピー、クレンジング、よく目をこする等といったまぶたを擦る動作によって、腱膜が瞼板(まぶたの縁を作っているもの)から外れてしまったり、薄くなってしまうことによって起こります。二重にするテープや糊等の長期使用による場合もあります。
■眼瞼下垂の手術方法とは
眼瞼下垂は病気の一つとして正式に認められており、手術をして治療する人も年々増えています。手術の方法は大きく分けて2種類あります。
①挙筋前転法
形成外科では一般的な手術方法です。予定重瞼ラインで切開します。皮膚の余り(たるみ)がある場合には余剰皮膚の切除も行います。目を開く筋肉である眼瞼挙筋腱膜を確認し、この腱膜を前方へ引き出して眼瞼挙筋を折り込み、瞼板の上部に縫合固定して目の開きを大きくします。腫れが治まるまでに1~2ヶ月を要します。
②眉下切開法
眉毛の下の余分な皮膚を部分的に切除して、たるみをなくしすっきりとした印象のまぶたにします。眉毛の下のラインに併せて余った皮膚を切除し縫合します。手術の跡は眉毛に沿うので目立つことはありません。睫毛付近の皮膚を切除しないので、眼の雰囲気を大きく変化させることがありません。手術時間は片側30分ほどで、術後約1週間で抜糸となります。
③その他の治療法
埋没法やハイフ(高密度焦点式超音波)によるリフトアップなど様々な治療法の中から、患者さまにとって最適な方法で治療を行います。
■手術後の経過
●内出血
内出血はやはり翌日~1週間がピークです。その後約2週間かけて薄くなって消えていきます。重力によって下まぶたや顎のほうに移動することもあります。
●傷跡の赤味について
術後1か月目をピークに傷は赤く・固くなります。その後は引き始め術後3か月ぐらいには白く柔らかくなります。あまり触ったりしてこすったりといった刺激をしないほうが早く落ち着きます。
■眼瞼下垂の手術費用
眼瞼下垂症の手術適応と診断された場合、挙筋前転法は健康保険が適用されます。3割負担の方であれば片目が約21,600円、両目で約43,200円で手術が受けられます。(年齢によりご負担額は異なります。)
瞼のたるみや脂肪を取り瞼の形をきれいに整えたい(目をぱっちり大きくしたいなど)場合(美容目的)や眉下切開法は、自由診療となります。
■術後の経過と注意点
・術後は処方された薬を服用して下さい。
・処方された点眼薬と軟膏で1週間自宅処置を行ってください。
・強い痛みが出ることはほとんどありませんが、念のため痛み止めが出ます。
・手術当日は目を休めて下さい。(クーリング等)
・翌日からシャワーや入浴が可能です。
・メイクは翌日から可能ですが、アイメイクは1週間控えて下さい。
・コンタクトレンズは1週間は控えて下さい。
・激しい運動は2週間は控えてください。
・強い腫れは、1週間で軽快しますが、小さな腫れ治まるまでには1ヶ月以上要します。
・内出血が生じることがありますが、約2週間で自然に消退します。
・挙筋前転法の場合、瞼の状態が安定するのは約2ヶ月を要します。